LINEチャットBOT「作成」と「利用」まとめ
こういった方へ向けた記事です ①LINEの自動応答アカウントを作成したい ②LINEで会社案内→選考をAI化したい ③LINEでサロン案内→入会をサポートしたい
目次 <概要> 1.LINEチャットBOTとは 2.LINEチャットBOTの用途 <作成> 3.アカウントを作成する 4.プロバイダを作成する 5.チャネル(Messaging API)を作成する 6.挨拶メッセージを設定する 7.自動応答メッセージを設定する 8.リッチメニューを設定する 9.Google Apps Script <利用> 13.LINEに追加する
1.LINEチャットBOTとは
LINEのサービスで、チャットアプリ上で動く自動応答ロボットのことをいいます。
例えば、下記のようなやりとりを経験したことはありますか?
ヤマト運輸の公式アカウントに対して、「○時にお願い」と送ると、「○時に発送します」と返ってきたり、芸能人のアカウントに対して、「おはよう」と送ると、「おはよう」と返ってきたりする、このやりとりです。

実はこれ、自分のLINEアカウントを持っている人なら、誰でも作成できます。
2.LINEチャットBOTの用途
どういう場面でこれを使うのか、それは上記でも述べた通り、
- 会社案内→選考をAI化させたい
- サロン紹介→入会のサポートをAI化させたい
3.アカウントを作成する
(1)「LINE Developers」のホームページを起動します。下記リンクをクリックしてください。起動したら、「Messaging API」の「今すぐはじめよう」をクリックします。
https://developers.line.biz/ja/services/messaging-api/

(2)「LINEアカウントでログイン」をクリックします。

(3)「メールアドレス」と「パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックします。
「メールアドレス」「パスワード」が分からない場合は、手元のスマートフォンからLINEを起動し、「ホーム」タブ選択⇒「歯車の設定アイコン」クリック⇒「アカウント」クリックで、「メールアドレス」を確認できます。「パスワード」は「メールアドレス」の下の「パスワード」をクリックし、再設定します。

(4)下記の画面になり、LINEへ通知が来ます。LINEの通知は無視してOKです。

(5)「氏名」「メールアドレス」を入力し、チェックして「Create my account」をクリックします。

(6)これで、アカウントは作成完了です。続いて、詳細な内容を設定していきます。

4.プロバイダを作成する
(1)サイドバーから「Providers」をクリックし、「Create a new provider」をクリックします。

(2)「povider name」にプロバイダ名を入力し、「Create」をクリックします。
プロバイダとは、アプリを提供する組織のことで、「あなたの名前」や「企業名」を入力すればOKです。

(3)プロバイダの作成は完了です。

5.チャネル(Messaging API)を作成する
(1)チャネル情報を入力します。
- Channel typeが、「Messaging API」を選択しているかを確認する。
- Providerが「適切なプロバイダ」を選択しているかを確認する。
- Channel Iconは、「チャネルのアイコン」を選択する。
- Channel nameに、「チャネル名」を入力する。
- Channel descriptionに、「チャンネルの解説」を入力する。
- Categoryは、「カテゴリ」を選択する。
- Subcategoryは、「サブカテゴリ」を選択する。
- Email addressに、「メールアドレス」を入力する。
- Privacy policy URLに「プライバシーポリシーのURL」を入力する。(任意)
- Terms of use URLに「ユーザの条件のURL」を入力する。(任意)
- Privacy policy URL、Terms of use URLのチェックを付ける。




(2)「Create」をクリックし⇒情報利用に関する同意についての「同意する」をクリックします。
6.挨拶メッセージを設定する
(1)「Messaging API」タブをクリックします。

(2)Auto-reply messagesの「Edit」をクリックします。

(3)「あいさつメッセージ設定」をクリックします。

(4)挨拶メッセージは以下のようなことが可能です。
- 「登録者の名前」を使用する
- このアカウントの名前を使用する
- 絵文字を使用する
- メッセージは何個でも作成できる⇒(5)参照

(5)メッセージの数を増やす場合は、「+追加」をクリックします。

7.自動応答メッセージを設定する
「自動応答メッセージ」とは、ユーザが○○と送ったら、△△と返す、とあらかじめ定義しておくことです。
(1)「Messaging API」タブをクリックします。

(2)Auto-reply messagesの「Edit」をクリックします。

(3)「応答メッセージ設定」をクリックします。

(4)このページでは、応答メッセージ一覧を確認することができます。既存のメッセージを編集する場合は、タイトルをクリックします。新しくメッセージを作成する場合は、「作成」をクリックします。

8.リッチメニューを設定する
リッチメニューとは、下記画像の赤枠のような要素です。ユーザがボタンのようにクリックすることで、LINE側はクリックされた場所によって様々な動作をおこないます。

(1)サイドバーから「リッチメニュー」をクリックし、「作成」をクリックします。

(2)タイトルを入力します。このタイトルは、ユーザに見られることはありません。開発者が分かる名称でOKです。

(3)表示期間を入力します。

(4)今回3つのサービスを案内するメニューを作成するので、下記に赤枠のテンプレートをクリックします。

(5)背景画像をアップロードします。その後、それぞれのエリアをタッチしたとき、おこなう動作を選択します。下記の場合、”Aのエリアをタッチしたら、「A」というテキストを送信する”という意味になります。

(6)「保存」をクリックします。

(7)リッチメニューをタッチしたとき、LINEからメッセージを受信したい場合は、上記「7.自動応答メッセージを設定する」をおこないます。
9.Google Apps Script
Google Apps Script(GAS)を使用することで、さらにできることが増えます。JavaScriptのようなコードを書くので、自由度は上がります。
9-1.Google Apps Scriptのインストール方法
(1)Google Driveにアクセスします。

(2)Googleにログインします。

(3)「ドライブ」をクリックします。

(4)「新規」⇒「その他」⇒「+アプリを追加」をクリックします。


(5)検索ボックスに「google apps script」と入力し、エンターキーを押下します。その後、表示された「Google Apps Script」の右下の青いアイコンをクリックし、「インストールをクリックします。」

(6)すると、インストールが完了されました。

(7)再び、「新規」⇒「その他」をクリックすると、「Google Apps Script」があるので、クリックします。

(8)このようなエディタ画面が開きました。

9-2.Google Apps Scriptのプロジェクト作成方法
(1)「9-1.Google Apps Scriptのインストール方法」の続きになります。「無題のプロジェクト」をクリックし、プロジェクト名を入力してOKをクリックします。

(2)「gsファイル」のファイル名を変更します。


(3)メール送信を行うプログラムを作成します。
ここで使用できるメールアドレスは、自分のメールアドレスかエイリアスとして登録しているアドレスだけです。
function mailSend() { var mailTo = "aaaaa@gmail.com"; //宛先 var mailFrom = "bbbbb@gmail.com"; //送信元 var mailSubject = "件名です。Hello World"; //件名 var mailBody = "本文です。Hello World"; //本文 //mailの送信 MailApp.sendEmail(mailTo, mailFrom, mailSubject, mailBody); }
(4)試しに実行してみます。
関数を選択して、▶(実行)をクリックします。

(5)「許可を確認」でOKです。

13.LINEに追加する
(1)「Messaging API」タブをクリックします。QRコードをスマートフォンの「友だち追加」で読み取ればOKです。

誰かの参考になれば幸いです。